1.
不渡りを防ぐため、金融機関にリスケジュールを実施してもらい、手元資金を潤沢にし、手形に頼らないようにする。資金繰り表を綿密に作り、社内に資金残高が、増えるようにする。
2.
自宅、本社屋が担保に入っているので、何が必要で、何を残すのかを慎重にかんがえる、 そのとき担保の状態を調べ、セール&リースバックを検討し、再生を果たしたあと数年後に買い戻します。またその不動産のリース料を払い続けられるかどうかも、重要な判断となります。
3.
社長の父親が連帯保証人になっているので、金融機関に相談して、社長の妻に代わってもらう。それが無理であれば、父親の財産保全(売却等)を緊急に実施します。
4.
会社分割により新会社を設立して、息子を社長に就任させ、黒字の不動産事業を新会社に移し、営業を継続します。なお、新会社には債務を引き継ぎません。また、赤字部門の建設業はそのまま旧会社に残し、社長が、引き続き責任者として残ります。
5.
残したい不動産をセール&リースバックにて任意売却し、その代金を返済に充て、無担保債権とします。残さない不動産は、金融機関との交渉で、任意売却又は競売となります。
金融機関が無担保債権をサービサー債権買取会社)に売却したあとサービサーと交渉し、債権を買い取ります。
通常債権額の1~5パーセントになるので、例えば残債が1億円であれば、一括返済価格は100~500万円ぐらいになりなす。これで一応の再生は完了です。